ベランダ・バルコニーに、小さなローズガーデンを

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2年間有機・無農薬栽培をやってみた感想

「バラの無農薬栽培」カテゴリー中の、前回ブログの続きです。

 1年目が終わって思ったこと(手作り肥料は手がかかりすぎるのと、鉢植え栽培についてできるかということ)を実践すべく、2シーズン目は、地植えのものをかなり鉢植えにしていろいろ試してみました。

 

・手作り肥料はやめられるか 
 まず、手作り肥料の替わりに、いろいろ販売されている有機肥料というものを試してみました。そこで、良かったと思えたのが、バイオゴールドとバラの家の肥料でした。
 他のものでも、そこそこ栽培できますが、肥料の分解が遅いことが気になりました。(肥料をあげたところにカビなどの微生物が増えて塊ができるのですが、それが、なかなか消えないというような状態。みみずくんもあまり住んでくれていないこともあったかも。)とにかく、これで、肥料の手作りから開放されることとなりました。

 

・鉢植え栽培について

 基本的には、地植えと然程変らず、無農薬栽培ができることを知りました。

 しかし、違うこともあるので、大きく3つ書いておきます。

1.水やりにある程度こつがいること

 株によって、水の欲しがる度合いが違うのです。鉢の大きさに対して、地上部分の割合が大きいものはもちろん水を消費するのがわかりますが、その株の樹勢(成長スピード)があるものはやはり、水が多くいるみたいことがわかってきました。

 また、水やり関連で書いておくと、バイオゴールドバイタルなどのアミノ酸液等を噴霧あるいは、根元に与えた後は、水を欲しがります。

 土が同じで、肥料が同じ、鉢が同じでも、株ごとに水の欲しがる割合が異なるので、最初のうちは、土の乾き具合を見て水やりが必要だということがわかりました。

2.コガネムシの幼虫の被害

 地植えでもあるらしいのですが、鉢植えが顕著なのが、コガネムシの仲間(たぶんカナブンだと思っている)の幼虫が根を食い荒らしたことでした。

 アーチを作ろうと思って購入した「アルシデュック・ジョゼフ」がやられました。

 8月後半のこと、土が乾いていないのに、しおれていることが気になって根腐れかと思い、鉢から抜いたとこ、おやゆび程の幼虫が30匹近く出てきました。根はほぼありませんでした。バイオゴールドバイタル溶液に浸して、植え替えして今では立派なバラのアーチとなっておりますが、その当時は、もうだめだと思っていました。

 そんな体験から、網とヤシガラを使った対策やヤシガラマット+ヤシガラなどの対策をするようになりました。

3.肥料の与え方

 地植えは、植え付け時と年に1~2回程度あげれば良いのですが、(今ではほぼやっていない)鉢植えは、基本的に、2月から11月まで、毎月1回、四季咲きならば、あげなくては花の咲きと成長が悪くなります。(ただし、夏暑くなる地域では8月にはやりません。)

 これもまた、品種によって、要求の割合が若干異なります。うどん粉病が出やすいタイプには、少なめに与えたほうが良い結果となりました。
 
・それ以外について

 病害虫ですが、黒点病にはある程度僕の良い意味でのあきらめができつつあり、さほど気にならなくなってきましたが、やはり、樹勢の弱い品種は全体的に弱るので、液肥等で対策をしておりました。うどん粉病ですが、やはり少し出る株があったので、その株には、肥料を標準使用量の8割程度に抑え、バイオゴールドバイタルをまめに噴霧したところ、改善されました。

 害虫ですが、1年目より2年目の方が被害が若干少なくなりました。

 理由としては、害虫に対する天敵が増えてきたのではないかと推測しております。カナヘビは常駐するようになり、カマキリも発見しました。そして、アシナガバチも来るようになりました。

 2年目も終わり、肥料などの資材も購入したもので済ませられるようになり、なんとなく鉢植え栽培のこつをつかみつつあり、それで終わった一年かと思います。3年目は品種の拡大と庭としての見栄えを考えることを課題として、その他は継続することにしました。