ベランダ・バルコニーに、小さなローズガーデンを

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久しぶりに「うどん粉病」発見

僕の庭の「サフラノ」

 コガネムシの幼虫28匹による根の食害攻撃を受け、瀕死の状態だった、「サフラノ」が植替えにより復活し、つぼみも上がってきた矢先、うどんこ病を発見してしまったのです。

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 春は元気だったので、手でこすって放置で治ったのですが、さすがに完全復活していないだろう株にそれは酷だと思ったこと、そして、今回は、「完全オーガニックバラ栽培 真島康雄 著」を試すべく、「平田ナセリーの有機100%液肥」と「菌の黒汁」を購入していたので、両方がそれぞれ約200倍となるように調整したミックス水溶液を作り噴霧してみました。

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 本によれば、うどん粉病だけなら、有機100%液肥水溶液だけでもいいらしいのですが、となりに黒点病になっている「クロード・モネ」もあるので、菌の黒汁とのミックス溶液で噴霧したのです。

 噴霧すると納豆の香りがします。僕は納豆は平気なので大丈夫ですが、納豆嫌いな人はだめかもね。

 結果は、後日お知らせします。

 

・ところで、うどん粉病にはなぜ、米ぬかだったり、納豆菌だったりするのでしょうか?

 (実は、僕。大学では微生物関連のことで卒論を書き、社会人になってからは食品の微生物検査等を最初メインにやっていたもので、微生物にはちょいと詳しいんです。)

 いろいろな食品の微生物検査を業務でしていて、魚の糠漬けの微生物制御について調べていたところ、もともと、米ぬかには、たくさんの微生物がすんでいることがわかりました。簡単に言うと、ヨーグルトと遜色ないくらいいるものもあって、最初、培養したときには、びっくりしたものでした。

 その菌たちの中には、動物の大腸内に住んでいる大腸菌群がかなりいて、その中には乳酸菌の仲間もいたりしました。あまりにも菌の種類が多そうだっので、細かい分別はやめた思い出があります。

 ところで、うどん粉病は、カビの一緒が寄生することによって起こるものなんです。そのカビをやつける、あるいは増やさなければ(後に死滅する)、病気に打ち勝つことができるのです。農薬もその両方あるいはどちらかを化学物質で行っているわけですが、米ぬか(に住んでいる菌)や納豆菌にはその働きがあるということになります。

 ちなみに、納豆菌は、非常に丈夫な菌で、よく、酒などの発酵食品を作る職人は、納豆を決して食べてはいけないと昔から言われております。なぜなら、発酵食品を作る、コウジカビを駆逐して納豆菌が増殖してしまうからです。

 また、実験等で、納豆菌が、カンジタ菌(カビの一種)の成長を阻止することに知られています。というように、多くのカビ類に対して、納豆菌が成長抑止力を持っているとも考えられます。さらに、不思議なことに、納豆菌は、人間にとって有用な微生物に対しては、その効果を高める働きを持っており、乳酸菌の増殖を促す働きもあります。

 どの菌がどの様な働きで、うどん粉病菌を退けるのかは、今のところ、僕は詳しくはわかっていませんが、まぁ、人間がヨーグルトなどでおなかの調子が良くなる様に、バラにとっても、納豆菌などの有用菌が、バラの調子をよくするという考えで間違ってはないかと考えております。

 米ぬかにも、納豆菌もしくは、それと同じような働きをする菌が住んでいて、バラに良い働きをもたらすのでしょうね。