したい人はしてください「秋剪定」
(上左はハプシコード、右はフラゴナールのつぼみ。2016年8月26日朝)
昨日は数日振りに、秋留台公園に行ってきました。
バラ園ではHT中心に秋剪定されていました。
結構咲いているものや、つぼみがあっただけに残念です。
僕も、すごく前から、なんでそんなこと、わざわざするのだろうと思っていましたが、有島先生の著書でその理由が書かれていました。
(北海道の寒いエリアなんて、この時期に剪定をしたら、年内に花が見られるか微妙ですからね。9月中旬に霜は降り、10月10日を過ぎれば初雪の便りが聞かれるのですから。)
僕からすれば、それは必要の無いことで、それが当たり前のようにしなくてはならないなんて言った偉ぶった人間のせいなだけだと今では思っています。
簡単に言えば、秋に春の一斉開花のようなことをさせたいだけということ。
実際、今の時期剪定したら、9月中さびしい庭ですよ。
特に、最近の品種は連続開花性が高いものが多いので、今の時期でもたくさんのつぼみをつけているものもあります。
そのつぼみを全て落とすのはもったいないことです。
そして、どんなに剪定しても、春のような雰囲気には秋にはなりません。
一季咲きは咲きませんから、秋は春のようにはなりえないのです。
春には春の、秋には秋の風情があってしかるべきだと思っています。
だったら、あえて、夏剪定しなくとも、咲き終わったら切り戻すを、12月程度まで繰り返すほうが、途切れなく、何かしら花の咲いている庭になるかと思います。
確かに、暑い地域だと、夏バテして花付きが悪くなっているところもあるでしょう。
それでも、よく見れば、つぼみのもとができているはず。
ですので、僕は、秋剪定をしません。
もし剪定をする余裕があるのであれば、夏バテのリカバリーを行うほうに注力するほうが秋に綺麗な花をつけますよ。
個人的見解の蛇足
ついでに書いておきますが、バラの栽培で、なになにしなければならないなんて書いてあったら、信用しないほうが良いですよ。
だって、品種ごとに違うことが多いのですから。
まぁ、コガネムシとカミキリムシの幼虫がついた場合は、対策しなければ枯れてしまう可能性が非常に高いので、しなければならないになるでしょうが。
せっかく趣味としてバラ栽培をしているのに、しなければならないとか、こうでなければならないといって、あくせくするのは、心が消耗してしまい、趣味のもたらす良い効果を無くす気がします。
美しいバラや花を見て癒されるのではなく、美しくしなければならないと奴隷の様になってしまうのはいかがなものでしょうかね。