ベランダ・バルコニーに、小さなローズガーデンを

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1年間有機・無農薬栽培をやってみた感想

 「バラの無農薬栽培」カテゴリー中の、前回ブログの続きです。

 肥料は用意したものの、なにを育てるかということを決めるところから、はじめなければなりませんでした。

 どんなバラを育てようか参考図書を数冊購入し、うどん粉病黒点病に強いといわれている品種を選定しました。

 そして、冬の内に、「新雪」「ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール」「ノヴァーリス」「アプリコットキャンディ」「ソフィアルネッサンス」「カリフォルニア・ドリーミング」を庭に地植えにしました。

 春先、まずやってきた災難は、アブラムシ。そして、うどん粉病、それからバラゾウムシ。それでも、農薬はやらず、ニームオイルとバイオゴールドを混合噴霧したもので基本対応しました。

 やはり、本にも書かれていた通り、植えてすぐのものは耐病性が完璧ではなく、うどん粉病に強いと書かれている品種でさえ、うどん粉病も出ることがありました。そんなときは、米ぬかで患部をこすったり、黒砂糖水を噴霧したりいろいろしてみました。

 手のかかった度合いとしては、農薬を使用していたときと然程変わりがありませんでした。しかし、マスクや手袋などをして、それでも、嫌なにおいを感じながら行うものと比べれば、気分は楽でした。

 虫は最初の年だったので、びっくりするくらい発生しましたよ。でも、実験なのだから、食べられても我慢して続けていました。

 春のシーズンの結果は、虫に花をやられ散々でしたが、バラは枯れませんでした。それどころか不思議なことに黒点病は出なかったのです。そして、少なくとも咲いたバラは、香りが強かったです。

 秋のシーズンの結果は、花は少なかったもののぼちぼち咲いていました。そして、台風が来た後に、黒点病が出だしました。でも、実験なのですから、本に書いてあることをするのみ。農薬には手を出しませんでした。秋には秋の害虫がいて、つぼみを夜食べるガの幼虫の退治のため、懐中電灯片手に毎晩、見回りました。

 一年を通して実感したのは、とにかくバラの香りが良いということ。これは、無農薬というより、発酵有機肥料の力が貢献していると思っております そして、品種さえ選べば有機・無農薬の地植え栽培は大丈夫かもしれないというもの。

 ただ、手がかかりすぎるので、2年目は、もっと手を抜くことができないかということで、発酵肥料の手作りをやめて、市販の似たような肥料を使うことに。さらに、鉢植えでも同様なことを出来るのか?ということをテーマに実施することにしました。