ベランダ・バルコニーに、小さなローズガーデンを

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バラを買おうとしている方へ…2

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2.買うもののサイズというか段階について

ちょうど、今頃は、ホームセンターなどで、大苗と呼ばれるものが売っています。

大苗はなんぞやとか、いろんな本で書かれていますが、これからバラの栽培をしようとしている人が買わない方が良いものだけをとりあえず、書いておきます。

それは「新苗」。

春先から夏に出回るのですが、まぁ、ひょろひょろとした枝が1本ないしは2から3本の苗で、価格はブランドローズでも、3,000円以下のものです。

それは、園芸を長年している人でも、バラを育てたことがない方は敬遠したほうが良いと思います。

個人的に、新苗をいろいろ育ててきましたが、新苗は、いきなり地植えしないほうが良いものが多いです。

バラは草ではなく、木なのですが、新苗のときは、草花感覚の管理が必要となってきます。

特に、品種の特製(耐病性、樹勢)などを調べずに購入した場合は、秋まで持つのか…、といった管理の方が多いのかなというのが実感です。

新しい品種などでは、新苗しか販売されていないものが多いのですが、まず、バラを始めて育てる方は新苗ではなく、大苗や開花株、長尺苗といった、数年育てた苗を購入して始めることを強くお勧めいたします。

なぜ、新苗を敬遠すべきなのかは、株に力(栄養など)が備わっていないので、ささいなダメージが枯死に直結しやすいから。

単純に言うと、人間でも、中学生より乳児の方が、病気に弱いでしょ。それと全く一緒です。

そして、特に地植えをお勧めしない理由、根が少なく発達していない段階で、

①梅雨や秋の長雨のときに、加湿になりやすく根へのダメージが強い

 どうしても、地植えだと、土の中の水分のコントロールがしにくいです。バラ用の土に周りを替えたとしてもです。

②コガネムシなどの害虫やモグラなどの影響が強くでる

 根が少ないので、少しでも食べられたり、切られたりすると枯死へ。

 鉢植えでもコガネムシの影響はおなじなのですが、地植えにするとどうしても、管理の手を緩めてしまうことがあります。しかも、鉢植えにはモグラはこないですので。

③管理がおろそかになりやすいので、肥料分が足りなくなる

 最初に植え込むときに入れても、もともと地力のない土壌では、生育不良になります。人間でも、成長期にはいろいろな栄養が必要なのとバラも一緒です。

④周りの植物からの影響も受ける

 植物は生存競争をしてきた進化の過程で、他の植物を寄せ付けない、物質を作り出すものもあります。大きくはアレロパシーとよばれるものなのですが、他の植物の生育を抑制する仕組みをもつものがいます。雑草のはこべなどもこの働きを持っています。地植えで、管理があまり行き届かないで雑草が生えたり、他の植物がまわりにあると、栄養の取り合い、日照の取り合いだけではなく、この競合現象がおこり、生育にダメージがでます。

とにかく、新苗は手がかかります。いや、人間で言うところの乳幼児なので、手をかけて育てるべきものなので、初めてバラを始める方にはお勧めいたしませんというより、他の段階の苗を買われて欲しいものです。