ベランダ・バルコニーに、小さなローズガーデンを

バラが一鉢あるだけで、より心豊かな生活ができるかも。そんな生活へのお手伝い情報の発信とサポートをいたします

庭の設計をプロに任せる場合の注意点

結論から書くと、自社にメンテナンス部門を持つ会社に頼むか、植物の個々の性質を熟知し、5年後、10年後のことを考慮して設計できる会社を選ぶことです。

 

というのも、

 

年に一度、自分の仕事での疑問点、バラに関しての相談を持ってくる友人がいるのですが、彼は、まあまあ知られているガーデン設計の会社から仕事を受けてやっていた人なのです。その彼が今回ぼそっと言った言葉

「お客様が可愛そうだ。」

 

この言葉は、ガーデン設計の人に対して言った言葉なのですが、その時の色合い、葉の雰囲気等、見た目重視で、5年後、10年後の植物の状況を考えず、植栽を設計してしまうらしく、非常にメンテナンスにコストがかかる庭造りをしてしまうらしいのです。

 

ここで、僕も、思ったことなのですが、メンテナンス資金が潤沢にある方なら良いし、お客様ご自身がメンテナンスをできる力と知識、時間があれば良いのですが、そうでない方がほとんどで、特に、高齢化、核家族化が庭のメンテナンスの障壁になってきているのだろうと。

 

このようなことが頭の片隅に入っていれば、最低でも10年後どのようになるのかぐらいは考えて植栽を決定するはずですが、そうでない場合が多いのです。

 

昔のこと、江戸時代なんかを少し考えていただければ、おわかりになるかと思いますが、庭を持つということは、お金持ちしかできないことだったのです。

 

要するに、財力・時間が圧倒的に必要となること。それをするのですから、時代が変わり一部機械化されたとしても、本質的にはなんら変わらないのです。

 

話はそれて行きましたが、メンテナンスは非常にお金と労力がかかるものなのです。

そこで、庭を設計する際には、なるべくそのコストを落とすということも考慮にいれなくてはいけないのですが、設計者の植物の知識が足りないと、文献、他人からの知識の拝借で終わってしまい、しかも、自社でメンテナンスしていないと、自身の仕事の結果がフィードバックされないことも多く、独りよがりな設計になってしまうことが多いのではないでしょう。

 

以前、毎年開催されていた、バラのガーデニングショーみたいなものは、その時、一番いい状態を1週間程度見せるだけなので、それがずーっと続くわけではないのです。

 

そこをよくよく考えて、業者選定をして頂くことが肝要かと思います。